第5戦はWTCCと併催の鈴鹿サーキットが舞台となる。
WTCCと併催のため通常の耐久レースではなく1時間のレースを2戦行う。
レース中にドライバー交代とタイヤ4本交換のピットストップが義務づけられ
給油はないため素早いピット作業が求められる。
Cドライバーに山田隆之を向かえKRPにとってはホームコースとなる鈴鹿。
今シーズンも残り2戦となりポイントを大量に稼ぎたいところだ。
土曜日。
予選。
Aドライバー小林はアタック2周目で2’23.749で5番手につける。
前日の練習では調子がよく21秒台は狙えるはず。
次のアタックでさらにタイムアップするばずであったが・・・。
トラフィックにかかっているのかなかなかタイムアップしない。
結局23秒からタイムアップすることはなく6位となった。
マシンを降りた小林は、ミッショントラブルで5速に入らず満足にアタックできなかったようだ。
原因はセンサーの配線が抜けていてギアが入りにくくなっていた。
Bドライバー関の予選。
関はアタック2周目で2’23.1で2番手タイム。
その後No339に抜かれ3位に後退。
次のアタックで2’22.901とコンマ2秒削ってきたが順位は変わらず3番手。
関の予選は3番手となった。
Cドライバー山田の予選。
山田は5周を走行し4周目に2’23.758を記録し4クラストップタイム。
A,B合計の予選結果は第1レースが4番手。第2レースは3番手となった。
日曜日。
朝のフリー走行は小林、山田、関の順で乗り込み決勝レースで使用するニュータイヤの皮むきなどを行う。
小林は2'23.599と現時点でクラストップタイムを記録。
山田も順調に走行し関に交代する。
関はピットアウトしてまもなく無線でなにか壊れたと叫ぶ。
モニタにはコース脇にストップしているNo58が映し出されていた。
関によるとダッシュボードから煙が出てきて突然エンジンが吹けなくなったようだ。
ピットでは最悪の状況に備えエンジン交換の準備が進められる。
ピットに戻ってきたマシンのトラブル原因究明にかかるがエンジンは普通にかかった。
しかし、ダッシュボードからは煙が・・・。
どうやら電気系のトラブルのようですぐに修理に取り掛かる。
修理は30分ほどで終わりエンジンも快調に周り大事には至らず。
決勝第1レース。
スタートドライバーは小林が担当。
第1レースは4番手からのスタートでオープニングラップで1台をオーバーテイクし3番手に上がる。
さらに、次の周の1コーナーで前方を走るS2000を捕らえ2番手に浮上。
トップはNo95のS2000だが少し差が開いている。
小林は序所に差を詰め虎視眈々とトップを狙う。
ピットではそろそろルーティンのピット作業にむけ準備が進められていたその時・・・。
1コーナーでオイルを撒いた3クラスのZがスピン、後方のマシンもオイルの影響で次々にスピン
コースアウトする。
そして、一台のマシンがタイヤバリアに激しくクラッシュ。
レースはセーフティーカーが入り、ピットは慌しくなる。
コース状況、クラッシュが酷いためレースは赤旗中止となった。
レースは規定週回数まで達していないためリザルトも無効になると思われたが
様々は状況が重なりレースは成立、リザルトも有効となった。
この結果、第1レースは2位となった。
決勝第2レース。
スタートドライバーは引き続き小林が担当。
第2レースは3番手スタート。
スタートで1台をオーバーテイクし2位へ上がる。
さらに2周目にNo339をオーバーテイクしトップ浮上。
その後小林はいいペースで走行しトップを死守。
10周を走行し、ルーティンのピットイン。タイヤ交換とドライバーは関に交代しピットアウト。
順位は一旦6番手まで下がる。
他のマシンも次々にピットインしNo58の順位は上がっていく。
各車のピットインが終わり順位は2位。
No58はピット作業に多少手間取りポジションは2位でトップとの差は約20秒とかなりの差をつけられてしまった。
順位はNo339,No58,No18,No38,No62となっていてNo58のすぐ後ろにNo18が迫るが
関は必死で2番手をキープする。
レースは間もなく1時間を経過しチェッカーが振られNo58は2位を守りきった。
第1レース、第2レースとも2位とポイントを大きく稼せぎ
ポイントランキングが2位へ浮上。
最終戦オートポリスでの逆転チャンピオンの条件はNo58が優勝しNo18が4位以下ならという
厳しい条件だがレースは最後までなにが起きるかわからない。
最終戦オートポリス。
KRPは最後まで全力で戦います。
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